福岡市社会福祉協議会では、新たに「親なき後支援事業」を開始しております。
この事業は、障がいのあるお子さんやひきこもりのお子さんがおり「自分がいなくなった後の子どものことが心配」という方のために、「生命保険信託の仕組み」と「身上保護サービス」の二つを組み合わせて提供します。
現在、親なき後のお子さんの生活を守る制度としては「成年後見制度」がありますが、家庭裁判所への申立や、親が元気であっても報酬の支払いが発生するなど、利用へのハードルが高いと感じる人も多くいます。また、障がいがない場合は利用できず、備える方法が何もない状況になってしまいます。そして、親なき後にお子さんがまとまったお金を相続して、消費者被害にあったり散財してしまったりするケースは少なくありません。
そこで、成年後見制度以外の選択肢を作ろうと、生命保険信託を活用して、お金の管理と日常生活を両面から支援する事業を立ち上げました。
当事業では福祉の専門家が課題を整理し、今後のお金の計画に関しては金融の専門家、遺言作成は法務の専門家、というように、福祉・金融・法務の専門家が連携してその方に合ったプランを提案します。
契約した場合、生命保険信託を活用することで遺したいお金を小分けにしてお子さんに届けることができます。
また、親の生前は3ヵ月に1回、親なき後は1ヶ月に2回、私たち社協職員が訪問することで、お子さんの生活を見守っていきます。
関係者と連携し、お子さんの特性の理解も含め、親と子の双方の希望を汲み取りながら支援していきたいと考えています。ご関心のある方は、下記事業紹介ページをご覧の上、是非お気軽にご相談ください。
親なき後支援事業について
福岡市社会福祉協議会 終活サポートセンター
電話番号 092-406-0168
ファクス 092-406-0169