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活動レポート

災害弱者社協スタッフ・SWレポート

能登半島地震の現場から

能登半島地震から2カ月が過ぎました。

被災された皆さまには心よりお見舞い申し上げます。
石川県に職員を派遣

福岡市社協では、2月に職員を交代で石川県に派遣しました。

今回、2月26日(月)~3月1日(金)にかけて職員2名が被災地に応援に入った際のレポートをお届けします。

石川県に職員を派遣
活動先の珠洲市へ

2月14日(水)~2月19日(月)に、別の職員が輪島市に行きましたが、私たちの派遣先は珠洲市です。
金沢市にある石川県社協から、車で4時間かけて珠洲市へ向かいました。

 

車窓の先には地震の爪痕が深く残り、被害の大きさを感じさせます。

道路や建物が壊れて住むことの難しい地域や、町全体が停電してひっそりしている地域もありました。

活動先の珠洲市へ
被災者に寄り添い相談を受ける

私たちの主な業務は、被災者の生活の再建に向けた特例貸付の受付・相談です。

珠洲市の各地で、被災者の方々に向けて特例貸付の周知を行ったり、相談を受けたりしました。

しかし、相談や申請は少なく、被災者の皆さんはまだ生活に向けて歩き出せる心境ではないのかもしれません。

被災者に寄り添い相談を受ける
使命感を持って支援する人々も

現地の復旧・復興にはまだまだ時間がかかりそうですが、さまざまな自治体職員、社協職員、NPOや支援団体、筋骨隆々としたボランティアの方々が現地に入り、被災者の生活を安定させるために使命感を持って頑張っています。
その様子を目の当たりにすると、私たちも少しでも力になりたいと思いました。

使命感を持って支援する人々も
望まれるボランティア宿泊拠点

熊本地震や北部九州の大雨被害の際も応援に行きましたが、その時に比べるとボランティアの数は少ないように感じます。

被災者からの依頼は増えていますが、いまだ倒壊したまま手付かずとなった建物が多く、解体など特殊な技術を必要とすることから、現状では一般ボランティアの方々が活動できる場所は少ないかもしれません。
また、道路は寸断され、被災地に行くことも難しい状況です。
今後、ボランティアの宿泊拠点が増えていけば、活動も広まっていくだろうと思います。
↓災害ボランティアセンター受付場所

望まれるボランティア宿泊拠点
現地職員も被災者に

現地の社会福祉協議会職員も被災されており、しばらくは出勤できない方もいらっしゃいました。
介護事業所の運営もあり、さまざまな対応に追われる中で、現地の社協で寝泊まりをしている職員もいます。
心が休まらない日々がまだまだ続きそうです。

担当職員の声

珠洲市に住む私の親戚も被災をし、避難先の金沢市から週に一度、4時間かけて自宅の様子を見に来ていると言います。
親戚の家は倒壊していませんが、赤紙※が貼られ、住むことができない状況です。「家は建っているのに諦めなければならないのか」と辛い思いを話してくれました。
現地では、生活を整えるために住民や支援者は頑張っていますが、手つかずのところがたくさんありました。復興までの道のりは長く、息の長い支援が必要だと感じました。

※応急危険度判定のこと

■この記事に関するお問い合わせ

ボランティアセンター

電話番号 092-713-0777  

※この記事は令和6(2024)年3月現在の情報です。

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