大きな災害が起きた際、被災地の社会福祉協議会が中心となり災害ボランティアセンターを開設することが多くなっており、全国各地からボランティアを受け入れながら、被災した方々の日常生活復帰の支援を行ないます。
今年7月の豪雨災害では、福岡県内で死者5名を含む12件の人的被害があり、家屋被害は全壊32件・床上浸水1,129件・床下浸水2,311件・その他も合わせると6,569件に上りました(※)。
復旧にむけて県内複数の市町村に災害ボランティアセンターが開設され、福岡市社協からも7月15日から9月23日まで久留米市に交代で職員を派遣し、7月と8月には災害ボランティアバスも運行しました。(7月は福岡市との共同運行)
※福岡県防災危機管理局資料
「私たちは、7月下旬に応援派遣職員として、久留米市災害ボランティアセンターに従事しました。
現場のニーズに対し、当日来られたボランティア団体や個人の方をマッチングし、オリエンテーションの後に送り出して、現場での作業を終えて戻ってきたボランティアからの報告を受けるという業務につきました。
災害ボランティア業務を経験したことのある方々の動きを目の当たりにして、長丁場になる災害ボランティアセンターでは、運営社協である久留米市災害ボランティアセンターへの報告・連絡・相談はもちろんのこと、運営社協の負担をいかに減らせるかを考え、指示を待つだけでなく自主的に動くことの大切さを学びました。
また、ボランティアの方からの報告では、被災された高齢者の方々への精神的なサポートの必要性について言及されたものが多く、被災者の心のケアの必要を痛感しました。
今回、このような貴重な経験をさせていただいたことに感謝し、今後の業務に活かしていきます」
(あんしん生活支援センター 井上)
※本人の従事内容は写真と異なります
突然起こる災害への備えとして、福岡市社協では、日頃から地域での声かけや見守りなどの活動を行なうことが自然災害の際に被害に遭う方や避難に不安を抱えている方を少しでも減らすことにつながると考え、多くの地域に広がるよう取組んでいます。
今後も私たちのできる形で被災地の支援を続けていきます。
福岡市ボランティアセンター
電話番号 092-713-0777
※この記事は令和5(2023)年10月現在の情報です。