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「第2回 地域共生シンポジウム」を開催しました

「地域共生プラットフォーム」の構築を目指して

近年、孤独・孤立から生じる課題は複雑化・多様化し、一つの機関・主体だけでは解決が困難な状況です。したがって、多様な主体が互いの強みを活かし、取り組んでいくことが必要不可欠になっています。

 

そこで福岡市社協は、多様な主体がゆるやかにつながる場としての「地域共生プラットフォーム」の構築を目指し、異分野の多様な主体同士の「協働」による可能性を体感してもらおうと、2月2日、「第2回 地域共生シンポジウム」を開催しました。

「地域共生プラットフォーム」の構築を目指して
「協働型事業」の紹介とトークセッション

第1部は、市社協職員から協働型事業を紹介。「子ども食堂への食材提供支援事業」や、「社会貢献型空き家バンク事業」、「『住まいサポートふくおか』の住まいに関する課題への取組み」といった事業について、紹介がありました。

「協働型事業」の紹介とトークセッション

その後、「多様な主体がつながる価値を考える~強みのかけ算~」をテーマにトークセッションを実施しました。

障がいやひきこもりなど、生きづらさを抱えている人の「親亡き後」の問題の解決に向けた取組みについて、民間企業(生命保険・信託会社)、職能(弁護士)、当事者団体の方々でトークを展開。
登壇者は、「課題解決に向けた仕組みづくりは時間がかかるが、皆の意見を聞きながら、『わくわく感』をもって一つずつ取り組んでいきたい」と取組みへの思いを語りました。

好評だった「グループワーク」

第2部は、「孤立・孤独」をテーマに「グループワーク」を実施。分野の異なるメンバーが普段感じている課題や悩みを話し、解決に向けた仕組みなどをグループで話し合いました。

好評だった「グループワーク」

あるグループでは、「独居の高齢者への支援」について議論。「福祉サービスを利用していない人にどのようにして情報を届けるのか」、「周囲の人間関係などをどのようにして把握するのか」、「本人に関わる主体が変われば課題に対する目線が変わり、何を優先させていくのか」などが話し合われました。
↓グループワークの様子

別のグループでは、「居場所・つながり方」について議論。「課題解決には人とのつながりが必要」との視点から「支援者には聞く力が必要」といった支援者の意識についての意見が出ました。

また、「若者はインターネット上に居場所があるものの、それが課題解決につながるとは限らない」といった意見や、「アナログ世代の高齢者は人とつながりやすいが、人との関わりを拒否するケースもある」という意見が出て、支援の仕方や人間構築の難しさについて意見が交わされました。
↓グループワークの様子

また別のグループでは、「障がいのある方の孤立の解消」について議論。「障がいのある人やその家族は周囲に障がいについて話しづらいと感じ、周囲は障がいを知る機会がない」という意見が出て、「知り合う機会の創出に向けたデジタルツールの活用」などのアイデアが出ました。
↓グループワークの様子

このように、各グループではさまざまな角度から活発な意見が交わされました。
分野の異なる人々との議論は参加者に刺激を与え、また同じ悩みや意見に共感をもたらした様子。時間が経つにつれて参加者の顔に笑みが浮かび、終了時には異業種交流のような様相を呈していました。
参加者の感想

○いろいろな職種の方と話をし、それぞれの得意分野がつながることで早期の問題解決につながると、改めて思った。

○異業種の方の話は興味深く、皆さんとつながることができて、とても楽しかった。

○いろいろな職種の方の話は勉強になり、視野が広がった。職種を超えて協力することで大きなことができるのではないか、と感じた。

○トークセッションはリアリティがあり、興味をそそられた。

○「わくわく感」があることは、推進力になると思う。

担当者から

2回目の開催となりましたが、今回もさまざまな職種の方々に参加していただき、グループワークなどを通じて、私たちの視野も広がり、今後の可能性を感じました。
今まで不可能と思っていたことが、つながりが生まれる事ことで可能になる、そのような新たな出会いの場となる「地域共生シンポジウム」を今後も継続して開催できればと思っています。

■この記事に関するお問い合わせ

地域福祉課地域共生担当 
電話番号 092-791-6339 

※この記事は令和5(2023)年2月現在の情報です。

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