現在人
目標人
福岡市にある社会課題
私たちのすぐそばに、
ひとりで困っている人がいます
ゴミ屋敷問題
50代男性 独身 Aさん
発熱をきっかけに受診し、検査の結果アルコール依存と診断され、入院することとなったAさん。退院が近づき、1Kアパートの自宅に向かうと、玄関先にゴミが溢れ、室内には酒の紙パックや空き缶などが1メートルの高さに山積みです。
このようなゴミ屋敷状態は6年ほど前から。恋人と別れ、ハードな仕事の毎日を送っているうちにAさんの生活と心は荒れ、部屋を片付けたくてもどこから手をつけていいかわからず、ゴミは増えていくばかり。家に帰らず、友人宅を転々とする日々が続いていました。
高齢の両親は遠方に住み、他に頼れる親族はいません。Aさんは収入が少ないため清掃費用を捻出できず、また手伝う人もなく、途方に暮れていました。
子育て・子どもの貧困
40代 女性(シングルマザー)
Bさん
シングルマザーのBさんは、母親が年金から家賃を支払うアパートに母親と子どもの3人で暮らしていましたが、母親が他界したため、空家になっていた親族宅に転居することになりました。
その家は長く使っていなかったため、大がかりな清掃・片付けと水道工事が必要です。しかし、Bさんはその費用を捻出できません。子どもは不登校で、校区内の子ども食堂に通っていました。今後どのように生活を立て直していくのか、転居先に子ども食堂があるのか、不安な日々を送っています。
住まい・引きこもり
50代男性 独身
Cさん
Cさんは20歳頃、職場の人間関係に悩んで退職。その直後に父親が死去し、再就職せず自宅にひきこもり状態のまま、母親との2人暮らしが約20年続きました。
母親の年金で生計を立てていましたが、母親が末期がんと診断され、数カ月後に死去。その後、Cさんは生活困窮に陥って家賃を滞納し、退去命令を受けました。
孤立・孤独死の可能性
3人に1人
高齢者の約3割が「自分は孤立死の可能性がある」と考えています。
近所付き合いが少ない
5人に2人
高齢者の4割が「近所付き合いがほとんどない」
「道で会ったときに挨拶する程度」です。
要介護認定者
5人に1人
高齢者の5人に1人は
介護を必要としています。
自殺者
年間240人
毎年200人以上が自死しています。
全国では2万人を超えています。
児童虐待
年間2,449件
年間約2,500件の児童虐待が起こっています。全国では約16万件に上ります。
不登校児童生徒数
2,500人
小・中学生1,000人あたり21人が
不登校になっています。
出典:数字でわかる福岡市のいま(令和2年9月)
さまざまな社会課題の根底にあるのは、
誰でも陥る恐れのある
「孤立・孤独」です。
社会的孤立状態に陥ってしまう要因として、下記のような社会の変化があるといわれています。
誰もがちょっとしたきっかけで孤立・孤独に陥る恐れがあります
孤立・孤独が原因となって、
さまざまな社会問題が起こります
孤立死・孤独死
ゴミ屋敷
引きこもり
不登校
8050問題
児童虐待・ネグレクト
生活不活発病
(廃用症候群)
自殺者の増加
薬物等への依存症
孤立・孤独がもたらす社会問題を解決する福岡市社協の取組み
福岡市社会福祉協議会は、これまで培ってきた地域や広般で多様な主体とのつながりや長年の行政との連携の経験と、民間ならではの先駆性をもって、公的制度で対応できる問題はもちろんのこと、制度のはざまにある問題にも取り組んでいます。
特に、全都道府県・市区町村の社会福祉協議会の中で、全国で初めて「事業開発担当」を配置し、公的制度で対応されていない社会問題を解決していくための「サービス開発」を行なってきました。
私たちは、公的施策では対応が難しい社会問題などに対する柔軟なサービス開発・対応において、独自のノウハウを有しています。
そのノウハウと経験を活かして福岡市を良くし、さらに、福岡市をモデルとして日本全体が変わっていくよう「福岡から日本の社会課題を解決する」をミッションに掲げ、挑戦し続けます。
「制度のはざま」や「複合多問題」など、既存の枠組みでは解決することが難しい問題が多くあります。
また、私たちを取り巻く環境が大きく変動している今、全国的に潜在している社会課題、顕在化しつつある社会課題にいち早く気づき、問題が深刻化する前に対処していく迅速さも求められます。
民間団体である社協の強みである「開拓性・即応性・柔軟性」を最大限に発揮し、それらの課題を解決していきます。
課題
「保証人」がいないという理由で「住まい」を確保できない
解決策
空室・空家をマッチングする事業を創出
部屋探しから入居中の生活の困りごとまで住まいに関する支援を一体的に提供する仕組みを構築。また、空家・空室を利用して生活を支える拠点づくりを展開しています。
課題
高齢者の社会的「孤立・孤独」
解決策
「はなれてもつながる」見守り交流アプリを開発
コロナ禍による⾃粛⽣活の⻑期化や、緊急事態宣⾔の発令による福祉活動の制限等により、「外出する機会が減り、筋⼒が低下した」「⼈との会話が減り、うつ傾向になっている」といった⾼齢者が今までにもまして増えています。
この課題に対応するため、福岡市社協では、オンライン上での⾒守りや交流を実現するツールとして、「はなれてもつながる」アプリを開発しました。
課題
「おひとりさま」など自身の死後事務を誰にも頼めない
解決策
生前契約することで葬儀・納骨等を代行する事業を創出
最期まで⾃分らしく暮らすための備えをサポートする窓⼝を開設し、「終活相談」「終活出前講座」を⾏なっています。
また、死後事務委任事業(ずーっとあんしん安らか事業‧やすらかパック事業)を開発し、子どものいない方や身寄りのない方の見守り・死後事務などの支援を展開しています。
課題
地域社会の持続可能性の低下
解決策
住民、企業、非営利団体等の協働によるサービスを創出
電球交換やゴミ出しなどのちょっとした困りごとを解決する「生活支援ボランティアグループ」の立ち上げ、ひとり暮らしの方などが気軽に参加できる「地域カフェ」等の居場所の創出、地域にある医療福祉機関の「事業所ネットワークづくり」による身近で専門的な相談体制の確保、企業の所有する車輛を活用した買い物支援などの取組みを共創しています。
制度のはざまにある社会課題を解決する
サービスの開発・普及のためには
皆様からのご寄付が必要です
ご寄付いただいた方には
活動の報告をいたします
年に4回、福岡市の現状や
福岡市社協の活動をお伝えします。
年に1回、福岡市社協の活動の成果を
お伝えする活動報告会に皆様をお招きします。
福岡市社会福祉協議会へのご寄付は
寄付金控除の対象になります
社会福祉法人福岡市社会福祉協議会へのご寄付は、税制優遇の対象となります。
寄付金控除(所得控除)または税額控除のどちらかを選べます。
二児の母親
A.Aさん
私には、乳幼児の子どもが2人います。報道等で、児童虐待やヤングケアラーなどの情報を聞くと心が痛みます。子どもを育てていくためには、子どもにとっての居場所が家庭以外にあることの大切さを感じています。少しでも力になれればと思い、寄付させていただきます。
会社員
B.Bさん
生前、祖母がお世話になりました。
離れて暮らし、私も自分の生活で精一杯でした。
生活に少し余裕ができたので、祖母への恩返しのつもりで寄付させていただきます。
会社員
C.Cさん
福岡市社協から課題解決策を全国へ発信し日本を変えてください。
ずっと応援しています。